ファウルが打たせた逆転アーチ!

阪神4x−2巨人 

9月20日 甲子園
勝秋山 S藤川 負グライシンガー
林4号 城島26号



今日のウサギさん

セス・グライシンガー投手
故障から復帰、久々に一軍マウンドに上がりました。
序盤、1失点したもののまずまずの滑り出し
ところが、4回裏
先頭の新井選手の打球が右手を直撃!
というよりも
自ら右手を出してしまったような気が・・・


一旦ベンチに下がった後、再び登場
もしかして時間稼ぎに出てきたかと思いましたが
続投となり
打席には、5番ブラゼル選手
さぁ、どうだろう?
と見ていると、初球ストレート
ブラゼル選手、球の勢いに負けファウル
うん、いける!
大丈夫な感じ。
結局ブラゼル選手は空振り三振、続く城島選手も打ち取り


迎えたバッターは、林威助選手


林選手・・阪神ファンから「リンちゃん」の愛称で呼ばれ
肩を故障する前までは、将来のタイガースの中軸と期待されていた選手ですね
きれいなスイングから放たれる打球(弾丸ライナー)に魅力のある選手です。
デビューした頃、ジャイアンツ戦で何度も痛い目にあったことを覚えています。
有望選手であっても、ひとたび大きな故障をしてしまえば
復活するのは並大抵なことではないと
林選手の童顔を見るとき、今更ながら考えさせられます。



初球は変化球、ボールから入りました。
そして、2球目
同じくカット気味の変化球
先ほど書いたような林選手らしい当たり
強烈なライト方向への打球がファウルとなりました。
3球目、選んだ球種は2球目とまったく同じ
同じ球種を選んだなら、投げるならば
前の球よりも、厳しく投げ込んで欲しいところ
この場合、左打者である林選手への内角ですね。

しかし、直前の鋭い当たりが頭をよぎるグライシンガー投手
攻め切れませんでした。
真ん中、甘いコースに入り
見事に林選手のスイングをされてしまいました。


配球云々よりも
一球前の投球を、完璧に捉えた林選手の勝ち
グライシンガー投手の負け
まさに、一球のファウルが打たせた逆転の一発であったと思いました。


今日のグライシンガー投手
ヒットを打たれ、失点もありましたが
調子は良さそうに見えました。
利き手に打球を受けてしまったので、この回で降板の予定だったかもしれないけれど
林選手を抑えきっていれば、喜びのハイタッチをしていたのは
ジャイアンツの方であったかもしれません。




輝く虎の一等星
久保田智之投手
ここのところの久保田投手の素晴らしさには
敵ながらアッパレと言うしかありません。
ラミレス選手が、最後空振りしてしまった高め速球は
惚れ惚れするくらいの勢いがありましたね〜


今日の2イニングも見事でしたが
初戦、1−0からの1イニング、中軸を完璧に抑えた投球は圧巻でした。
ズシンとくるような重い球質
しかもストレートはすべて150キロ超
コントロールもいいとなれば、打てる気がしません。
と、感心している場合ではありませんが・・・。


タイガースの久保田投手
ドラゴンズの浅尾投手

今やチームのクローザーよりも輝く存在ですね。


我がジャイアンツはどうでしょう?
久保投手、山口投手、越智投手、クルーン投手
相手打者、展開によって投げる場面がまちまちでその時にならないと決まりません。
上手くはまれば、それでもヨシですが
日によって2イニング投げたり(昨日の山口投手は3イニング!オマケに今日も投げていた。)
投げなくても何度も肩を作らされたり
スクランブルといえば聞こえはいいですが
各投手、固定された働き場所がないことに
見ていて不安定さを感じます。
また、久保投手の登板過多も来年以降気になるところです。




もう、後がなくなってしまったと捉えるか?
まだまだチャンスはあると前向きに考えるのか?
もちろん、後者ですね。


最後の最後まであきらめず
全力で戦ってこそ、勝利の喜びも味わえるというものです。
残り11試合
何が起こるかわかりません
目の前の一試合、一試合

ジャイアンツの底力を見せて、勝利を重ねてほしいです!