バントをさせない球児のストレート!

 
阪神1xー0巨人

9月18日 甲子園
勝能見 S藤川  負ゴンザレス  



今日のウサギさん・・ではなく『トラさん』


えぇ〜〜〜トラさん?
はい、トラさんです!(きっぱり)


藤川球児投手
ここ最近の藤川球児投手の投球を見ているかぎり
昨年までのような、絶対打てないという感じはなく
他チームとの対戦時でも、打たれながらもかろうじて逃げ切る
あるいは最悪、逆転打を打たれて負けてしまう・・
そんなゲームも見受けられています。

今日の甲子園でも、1-0からの9回、先頭の阿部選手にヒット
矢野選手にも打ち取った当たりが、野手の間に落ちたとはいえ続かれ
無死1、2塁のピンチを招きます。

この矢野選手の打席
ジャイアンツベンチは最初、バントのサインでした。
1点差、俊足の代走をひとまず手堅くセカンドに送り
後続の打者に期待をかけたいところ、当然の作戦です。

しかし、ここで藤川球児投手
渾身のストレートを連続して高めに投げ込み
矢野選手にバントをさせません。
2ストライクと追い込まれ、仕方なくヒッティングに変えたところ
ラッキーな安打が生まれたのです。

無死、1、2塁となり
次打者古城選手にも、当然のごとくバントのサイン
しかし、しかし
ここでも藤川投手のストレートは古城選手にバントを許しません。
またもや追い込まれ、打った打球はセカンド右へ
平野選手、バントミス3度の汚名返上をする好守を見せ併殺!

2死3塁となり、脇谷選手が打席へ・・??
この場面では、もう後がないジャイアン
代打高橋由伸ではないの?

1アウトで、走者が二人残ったのであれば
ひとまず足の速い併殺のない脇谷選手、で納得ですが
バントを失敗し、強行併殺となった場面です。
確かに、脇谷選手はジャイアンツの中でも速球に強いことでは定評のある選手
藤川投手からも左に上手く流し、三遊間を抜くヒットを打ったことも何度かあったと記憶しています。
しかし、ここのところの脇谷選手は調子が下降気味です。
同じく調子の出ない由伸選手と秤にかけて
監督は脇谷選手を選択したのかもしれません。
ですが、ここは高橋由伸VS藤川球児の対決を
天王山初戦、伝統の一戦で見てみたかったと思ったのは私だけではないはず。

もっと言えば
阪神ファンだって、由伸選手を打ち取って勝った時の喜びの方が
はるかに大きかったのではないでしょうか?
由伸選手自身、対球児投手にヒットという結果は出ていなくても
シンで捉えたいい当たりが続いており、決して苦手ではなかったはずです。
結果は変わらなかったかもしれないけど
ずっとジャイアンツを応援してきたファンとしては
この時の選手起用には、納得がいきませんでした。
打っても、打たなくても
抑えても、抑えられなくても
一流選手同士の対決を見たかったし
野球ファンとして、その醍醐味を味わいたかったから残念でした。


もちろん、原監督が期待した脇谷選手も、当然ながら素晴らしい選手です。
球児投手の速球にくらいつき、よく頑張ったと思います。

7球続いたストレートに、必死についていき粘りましたが
8球目にフォークを落とされ万事休す。
あれだけ速い球が続けられた後にフォークが来たら
バットは止らないし、きっと誰も打てないですよね。


藤川投手、9回に自ら招いたピンチの場面で
渾身のストレートを投げ込み、二者連続でバントを許しませんでした。
この、藤川球児投手のバントをさせなかった高めストレートの伸びが
チームの勝利につながったと思います。



薫の今日のイチオシ
平野恵一選手
2番打者でありながら、3度もバントを失敗するという大失態!!
負けていれば最大の敗因となっていたに違いない平野選手
9回無死1,2塁からの古城選手の強烈なセカンドゴロを横っ飛び好捕
併殺打としました。
もしも、このプレーがなかったら
勝負の行方は・・
と、タラレバをいっても仕方がないですね。


ゴンザレス投手はよく投げました。
阿部選手も打てなかった打線の中で気を吐きました。
でも、決勝点となった代打桧山選手への初球ストレート
あの配球でよかったでしょうか?
悔いの残る一球ではなかったかと思います。


もう一つも負けられません。
明日の甲子園で、『ウサギさん達』が躍動してくれることを信じています!