桐蔭学園VS大阪朝鮮高

高橋由伸の母校、桐蔭学園を張り切って応援していたけど
途中から形勢不利の大阪朝鮮高にも、「頑張れ〜」と応援したくなったゲームでした。


高校ラグビーもいよいよ準決勝
第1試合は悲願の初優勝へ桐蔭学園
そして、エースを脳震盪欠場で欠く大阪朝鮮高の戦いです。

試合開始直後、桐蔭キャプテンSO小倉選手の鮮やかなドロップゴール(カッコよかった!)
続いて2年生キッカー鈴木君の40メートルPGが見事に決まり
あっという間の6−0


その後も桐蔭学園が得点を重ね16−0

何とか返したい大阪朝鮮が前半ロスタイム
モールからそのままゴール(この、モールからゴールというプレーも初めてちゃんと見れたのでちょっと感動!)
コンバージョンも決まり16−7で前半終了



後半に入ってからは、大阪朝鮮の必死のタックル、ひたむきなプレーが胸を打ちました。
19分、SOパク選手のターンオーバー
22分、イム選手(?)のインターセプトからの独走など
得点にはならなかったものの見る者を熱くさせるプレーの数々。


そして桐蔭学園も、25分過ぎ
敵陣(追記訂正・自軍の誤りでした)ゴール前、絶体絶命のピンチ


相手のノックオンからフルバック松島選手の100メートル独走トライ!
明日の新聞は多分この見事な走りっぷりが大きく報道されるだろうけど
必死のプレーを見せている相手選手のノックオンを誘った桐蔭選手のプレッシャー(タックル)
そこから松島選手へ繋いだプレーが素晴らしかったと、私なりに感じました。


鮮やかなトライシーンの陰には必ず味方の献身があることを改めて知ったのでした。


21−10で桐蔭の勝利
前の試合では東海大仰星との薄氷を踏む戦いの末、勝っていますが
仰星のフランカー井波君のPGが無情にも外れたシーンが忘れられません。
試合後、仲間に抱きかかえられ引き上げたロッカーで
「3年間支えてくれた人、仲間に対して申し訳ない気持ち」と号泣したそうです。
「お前が悪いんやない、」と声をかけられても涙は止まらなかったといいます。


甲子園でサヨナラエラーをしてしまった高校球児
何十年後かの同窓会では、仲間達から「お前のあのプレーがなぁ・・」と
毎回のように集中砲火を浴びては飲まされるという話を聞いたことがあります。
もちろん誰も責める気持ちなどなく、思い出を共有できる仲間達との楽しいひとときなのでしょう。

今は辛くてもいつか思い出になる時も来るし
これからのラグビー人生をしっかり頑張っていくことで
悔しい気持ちも力にすることができる思います。
頑張れ、井波健太郎!!



決勝は桐蔭学園VS東福岡の対戦となりました。
<決戦の土曜日>が本当に楽しみです。