坂本勇人、“ちょっといい話”

読売新聞(2月22日付)に掲載された坂本勇人選手の記事
ちょっといい話だったので紹介します。


ファンと交流、坂本に「風格」

練習中に行われた巨人のサイン会で、気さくにファンとの写真撮影に応じていた坂本は
相手が子供の場合、動作を一つ増やした。
軽く頭をポン、ポン。
そのしぐさには余裕があり、<大人の振る舞い>に映った。

そういえば、宮崎キャンプの締めくくりとなった19日、チームが慌しく球場を去る中で、坂本は選手の昼食を用意してくれた現地のスタッフの一人にさりげなく贈り物を手渡した。
自身の折れたバットを加工した特製の靴べらだ。
受け取った女性は「これ、飾ります」と感激していた。
彼女たちは毎年、キャンプを手伝っており、坂本の新人時代もよく覚えている。
「あの頃はまだ身体が細くて、背番号は61でね」と懐かしそうに振り返った。
嬉しかったのは靴べらそのものではなく、ちょっとした心遣いをできるようにまでなった坂本の成長だろう。

次代のリーダーとして「風格」をまといつつある22歳。
それを最も実感したのは、久しぶりに再会した彼女達かもしれない。
(読売新聞 平野和彦)〜原文のまま〜



最近の勇人には、この記事にあるように22歳にして「風格」のようなものを感じてしまうこともあります。
ジャイアンツ不動のショートとしてのゆるぎない自信が落ち着きに変わり
ファンやスタッフに対する言動にもそれが余裕となって表れているような気がします。


持って生まれた天真爛漫さ、素直で優しくて子供好きな一面をのぞかせる時には
本当に性格の良さを感じますね。



同じく昨日の報知一面ではロングインタビューもありましたが
とてもしっかりとした考えを持っていることに驚かされました。


「去年、あぁやって最後の一番大事な時に怪我をするというのは自己管理不足だと思うし本当に悔しかった。無理して試合に出れる程度であれば出るけど、動くこと自体が厳しい状態だった。あの時これからの野球人生に生かさないといけないと思いました。」

アーリーワーク
「小笠原さんみたいに毎年同じように結果を残せる選手ってなかなかいない。そういう選手が一番信頼されるだろうし、自分もそうなりたい。入団以来3年間大きな怪我はなかったけど、実際に小笠原さんと同じアーリーワークメニューをやってみて考え方が変わった。事前に準備をしっかりすれば防げる怪我も多いはず、やることやって怪我したなら納得するけど何もしないで怪我したら何も生まれてこない。」


打順
「1番もすごい好きですよ、やりがいのある打順です。2番だからといっても特別何かを変えることはありません。いつもと同じように打席に入るようにしています。でも将来はやっぱり3番を打ちたい、自分はHRを打てて、ヒットを打てて、走れて、守れてというのを求められていると思う。もっと上手くなって3番を任せてもらえるようになりたい。」

「クリーンナップを打つためには打点が大事、打点って打者ではもの凄い価値のあること。そこを意識してやっていきたい」


同世代
「同級生についてはよく聞かれるけどあまり刺激にはならないんですよね、もちろん打席に立ったらマエケンに負けたくないとかは思いますよ。でも普段はライバル心とかはない、投手が多いから。同じ野手なら成績で負けたくないけど投手とは比べようがないから特に意識していない。中日に入った大野君がドラフト直後に『対戦したい打者は坂本君』と言ってくれた時には自分もそう言ってもらえるようになったなと思って嬉しかったけど。」



将来的に88年会を結成し先頭に立つのでは?と言う質問には
「引っ張るという気持ちは全くないですね。一緒に野球をやるなら別だけど違うチームですから。一緒に盛り上げられればいいなってのはすごくありますけど、僕はジャイアンツというチームで勝つことを目的にやっているわけですから。そもそもいつ誰が怪我して、ダメになるか分からないですしね。」



「今年のキャンプでは1軍で田中大二郎とずっと一緒にやっている。同期入団で1年目はファームで一緒だったしジャイアンツでもっと同級生が1軍に上がってきてほしいなと思う。大二郎とかと一緒に野球できるのがお互いにとってもいいこと。一緒に入って同い年でやってるんだから、他球団の選手よりもそういう人が1軍にいてくれた方が僕は刺激になるし一番嬉しいですね。」



将来像は
「正直、全くイメージがわかないですね。今年の自分がどうなるか分からないし、2,3年後の自分はもっと分からない。期待の反面、打てるのかなという不安もすごく大きい。でもその不安があるから野球選手って練習するんだと思う。それがなくなったら終わりですよね。将来、自分がジャイアンツを引っ張っているイメージはわかないけど、そうなれるように、常にそういう気持ちを持って練習していきます。」
〜2月22日付スポーツ報知より〜
取材・文 報知 片岡優帆記者
ブログに掲載する際に、一部省略しまとめさせていただきました。




取材後、マエケン・田中への「公約」を色紙に書いてもらおうとしたところ、勇人は自分の字体が納得いかず2回も書き直し!
色紙が大量にあれば、もっと書き直ししたかったらしいです。
今年のテーマは
「楽しく!」
絵馬にも「楽しく一年」と書いたが、決して普段の練習を楽しむわけではなく
「試合でいいプレーができれば楽しいですよね、そのために練習するわけですから。」




常に向上心を持ち、自分の考えをしっかりと言える坂本勇人
チーム、監督からの大きな期待を受け止めつつ
若さに似合わぬ余裕と、明日への危機感も併せ持つ22歳


<3番・ショート 坂本>
そのワクワクするようなコールが東京ドームに響き渡るのは 
果たしていつなのか
今シーズン中にあるのでしょうか?
大いに期待したいですね。