統一球はアウトを増やす

ブログで何度も書いてきましたが
私が今シーズン、一番気になっていること


それは、低反発統一球で野球が本当に変わるのかどうかということです。


ジャイアンツのゲームだけ、それもオープン戦は2試合
あとは紅白戦や練習試合のみですから
まだまだ結論付けるわけにはいきません。


その中で、これはと思ったことが一つあります。


打球が飛ばないといわれる統一球は、確かに飛ばない印象です。
いい当たりがフェンスに届かず失速!という場面が何度もありました。
明らかに飛距離は落ちています。


しかし、私が意外だったのは
そのいい当たりが、すべてアウトになっているということです。


これまで予想していたのは
統一球は飛ばない→ホームランが減る→外野手の守備力が問われる
というものでした。


けれども、ここまでのゲームを見た感じでは
飛ばない統一球は失速しながら上手い具合に外野手が楽々と捕球できる打球
いわゆるイージーフライとなる打球が多い印象です。(あくまで私の感想です)


外野手は全然苦労していないのです。
打った瞬間いい当たりに見えてもポーンと打ち上がって、ほぼ定位置に落下してきます。
外野手は俊足や広い守備範囲を見せるまでもなく、落下地点に悠々と到達しボールはすっぽりとグラブの中へ!

ときどき、ファインプレーらしきものもありましたよ。
頭上を越されて捕れない打球も、もちろんありました。
だけどそれ以上にあまり苦労しなくても捕れる打球が増えているように感じます。


ラミレス選手の守備力を心配していたけど、案外大丈夫かもと思えてきました。
まぁ、それはそうでもなく、ラミちゃんの守備には今年も覚悟は必要だとは思いますが・・。



反対に内野には、打ちそこなった当たりも含めて外野まで行かない打球が右に左に増えているような。


これは当初思っていた外野守備が難しくなるというよりも
内野手の力量が問われることになるのかも、という気がしてきました。



今のところ、東京ドームよりも奥行きが広めのサンマリンやセルラースタジアム那覇での試合。
ドーム球場のゲームでは屋外と違う飛び方も予想されますし、
一概には言えませんが、少なくとも甲子園やマツダスタジアムでの結果は予測がつきますね。
おそらく飛距離は同じような感じになるのではと思います。


もともと詰まった当たりやこすった当たり
あるいはバットの先だけど上手く運んだ、というような
芯に当たっていない打球でもぎりぎりスタンドインしていたわけですから
そのような打球がフェンスを越えないとなれば
それが外野手のグラブの中にスッポリ入ってしまうのは分かるのですが
いい当たり、捉えた打球でも距離が足りなければ捕球されてしまっていることを
これまでのゲームでは感じました。


予想されていたことではありますが
バッターはよほど完璧に打たないとホームランにはなりませんね。
力のある長距離打者、しっかりミートできる打者にしか打てなくなる〜
でも
そんな野球はやっぱりおもしろいですよね!



この時期の投手有利、打者不利を考慮しても
今シーズンは圧倒的に投手が優位に立つと予想してもよいのではないでしょうか。
ボール自体が飛ばないことに加え
各投手、口を揃えて「縫い目が高いので、変化球はよく曲がりキレる」とも言っています。
実際の縫い目の高さは
旧ボールが1.1ミリ、新統一球が0.9ミリで低くなっているのですが
縫い目幅が7ミリから8ミリへ、1ミリ広がったため
指にかかりやすく、「縫い目が高くなった」ように感じるらしい〜
そのことも投手優位に拍車をかける要因となりそうです。



決め付けるのは時期尚早ではありますが
本塁打が減り、2塁打や3塁打が増えるというよりも
これまでギリギリの本塁打だったものはすべて余裕のアウトになり
2塁打や3塁打はそれぞれマイナス1


唯一増えそうなのが、シングルヒットの数。
見ていても外野手の前に落ちる打球は増えています。
<いい当たりのライナーが伸びすぎてキャッチされる、>ではなく
捉えたと思っても、あまりいい当たりにならなくて
<打球が伸びず野手の前にポトリ、>という感じです。



と、勝手な想像をしてみましたが
3月に入りオープン戦も本格化し、打者達も調子を上げてくればまた違った結果にもなってくるのか?
それもまた楽しみです。




それよりなにより心配なのは
我がチームのクローザーです。


原監督が最有力候補と考えている、
アルビーこと新外国人ジョナサン・アルバラデホ投手
今日のマウンドを見るかぎり、とても最終回を任せられる気はしませんでした。


ストレートの速さは150キロというふれこみだったのに、遠く及ばず
ならばキレのある変化球があるのかといえば、そうでもなく

196センチ、124キロという身体も重そうに見えるだけで
投げるボールはまるで迫力不足。
フィールディングも??
こんなんじゃダメなんじゃないの〜!


強力な左のセットアッパーがいなくなるという結果にはなるけれど


監督、ここは
山口鉄也〜“ぐっさん”の出番じゃありませんか?