三重殺をけなす訳じゃないけれど

巨人7x−1横浜
10月2日 東京ドーム


昨日の試合で、球団としては実に9年ぶり
両リーグ今季初となる、トリプルプレーが飛び出しました。
三塁手がベースを踏み、セカンドからファースト転送による連続封殺での球団記録は
なんと、27年ぶりということだそうです。


そんな、滅多に見られない貴重なプレーではありますが
見ている限り、「わぁ〜〜凄い!」というような感じではなく
きれいに送球が渡って、ミスなく完璧に処理され完成した
という感覚でした。


トリプルプレーが出現する要素というのは
まず、ノーアウトであるということ
そして、走者が二人以上いなければなりませんね。
ということは、守る側にとってみれば大ピンチであるわけです。


一死からの場面であれば、走者ダブルスタートということも考えられますが
無死の場合、フルカウントは別として
バントはあってもエンドランなどの作戦は使いにくいところです。
だから、無死1塁、2塁からの三重殺というのは
打球がライナーとなって、走者が飛び出した場合
あるいは外野手の超ファインプレーが出て、抜けると判断した走者が戻りきれなかった場合・・・
などに限られると思います。


昨日のようにきれいに、連続封殺で決まるトリプルプレーがいかに珍しいかということです。


でも・・私が思うに
こんな華やかなプレーなのに、どこにもファインプレーがないんですよね。



自分の勝手なイメージですが、三重殺というのは
三つのアウトのうち、一つはどこかに凄いプレーが含まれていると
見ていて、「わぁ〜!スゴーイ」と感動できるんです。



よどみなく、流れるようなプロの送球があり
それはそれで素晴らしいプレーでしたが
サードのベース近くに強烈なゴロが飛んだこと
打者がそれほど足の速くない、しかも右打者の内川選手であったこと
上手い二塁手の古城選手がセカンドにいたこと
そのような条件の下
プロ野球の選手であるなら
幸運な打球がサードに放たれた時点で、想像の範囲内のトリプルプレーではなかったかと、少し斜めから見てしまいました。



テレビで、一部分しか見ることの出来ない筆者には分からない感動が
現地東京ドームで観戦されたファンの方なら
もちろん、あったことだと思います。
でも、直前のサードエラーから発したピンチを
同じ三塁手が、普通に処理したプレー
偶然よいところに打球が飛んできただけ
いわば
ダブルプレー、プラスもう一つのアウト
と、私は感じてしまったのです。


V4を逃がし、ここのところゲームを見ていても
なんとなく、必死さの伝わらないチーム状況に思える凡戦続き
2位通過して本拠地で戦うという目標に向って
もう一度、気を引き締めて戦って欲しいなぁと思っています。



昨日のウサギさん
長野久義選手

昨日の放送で江川さんは、長野選手のことをずっと守備能力の高い選手だと解説していたけど
私は、今シーズン長野選手の守る姿をずっと見てきて
決して、上手い外野手とは思えませんでした。
いわゆる、外野手としてのセンスを感じなかったのです。
だけど、彼の持っている能力として
足の速さ、肩の強さ、というものがあります。
この二つは外野手としてとても大切な要素であり
欲しいと思っても身に付けられるものではなく、野球選手としては恵まれた素質を持っている長野選手です。
昨日の試合では、背走して捕球するような勢いのある大飛球に対して
落下点までの走り、最後捕球時の球際の強さという点で
これまで長野選手に見ることの出来なかったものを感じました。
もしかして、ファームで守備力も磨いてきたのでしょうか?
大事な試合の中で、味方投手を助ける守りが出来ていたと思います。
3ヶ月ぶりという藤井投手の白星にも大いに貢献したプレーでした。




ランキングに参加しています。
応援クリックしていただけたら嬉しいです。 

にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツ(巨人)へ
にほんブログ村