凱旋門賞、頭差悔しいナカヤマフェスタ

日曜日に行われた、欧州最高峰のレース『凱旋門賞
場所はおなじみ、フランスロンシャン競馬場
パリ、セーヌ川のほとり、ブローニュの森をのぞむ世界で一番美しいといわれるターフです。

今年は、日本から牡4歳のナカヤマフェスタ蛯名正義
そして、武豊騎乗の牡3歳ヴィクトワールピサの2頭が参戦しました!

私・・馬券は買いませんが
サラブレッドの走る姿の美しさ
生産者牧場、馬主、厩務員、調教師、調教助手
そして完璧に仕上げられたサラブレッドの背中に乗り
全てを託される騎手


たくさんの努力の結晶としてレース結果があります。
ウィナーズサークルで誇らしげに手綱を取る関係者の姿を見るたびに
馬券という側面だけではなく
スポーツとしての競馬の素晴らしさにも
決してきれいごとではなく、感動させられます。


凱旋門賞は毎年生中継があり、時間的にも午後11時台という見やすさですので
秋のこの時期、楽しみにしています。

今年は、日本を代表するジョッキー二人が騎乗、両馬とも8月からフランスに渡り
準備万端の中、レースに出場するということで期待も大きくゲートが開く瞬間を待ち構えていました。


お天気、晴れてはいたのですが、芝は雨を含んでいわゆる不良馬場
やっぱり、なれない芝(見た感じ、もの凄く深そう)で日本馬には不利なんじゃ・・
何だか見ていると、外国の馬って体重以上に見た目がガッチリしてるんですよね。
足も太いし・・・
サラブレッドといえば、あの折れそうな足が生命線のはずなんですけど・・・



カメラがゲート内で、馬の正面から映していて日本の映像と違うところが面白い。
芝2400メートルの長丁場

スタート!!
まずまず


なんせ1頭取り消しになったものの、19頭立てという多頭数のレース
ごちゃごちゃしていてよく分からない?!

実況アナ、下手・・
ニッポン放送とかのあの盛り上がる競馬中継に慣れているもので。)


ヴィクトワールピサは後方からのレース
2年前、本命かと言われたくらい期待されていた武豊騎乗のメイショウサムソン
その時もそうだったけど、いつも武豊は後ろから行き過ぎ・・
薬物疑惑で失格になったディープインパクトの時もそう・・
ずっと海外遠征しているわりには結果が出ていない気が・・


海外、特に凱旋門賞のようなビッグレースにおいては
欧州の騎手からしてみれば、日本の馬、騎手には絶対に勝たせないという意地があるらしく、グループを組んで・・という噂もあるくらいなので
前に前に行くレースをしないと!
(ヴィクトワールピサは、結局7着でした。)


その点では蛯名騎乗のナカヤマフェスタはまずまずの位置取り


しか〜し


直線手前で、外から他馬に寄られ
ナカヤマフェスタと蛯名騎手、体勢を崩される大きな不利!
「えぇ〜〜あれは日本では降着じゃないのか?」と叫ぶ家族約1名(この人は馬券を買う人)
「そんなこと言ってる場合じゃない〜!」と叫び返す私。



ラスト400メートル

馬場の真ん中から、ナカヤマフェスタ先頭に立つ!
「行け〜〜」と、約1名が〜〜

あぁ〜〜
その内から、来た〜〜〜〜英国ダービー馬ワークフォース
残り200メートルで、頭一つ前に出られてしまうーー


両馬叩きあい、蛯名の渾身の左ムチも及ばず
頭差のままゴール
ナカヤマフェスタ無念の2着


何度もゴールシーンのリプレーが流される


「やっぱり、ワークフォースの顔がデカカッタな」と約1名。
「顔の大きさで負けたの?」と私。
「それしかないな、」と約1名。
「ふ〜ん、斤量差(4歳のナカヤマフェスタは3歳のワークフォースよりも3.5キロも重く背負わされていました)じゃないの?」
「いや、顔のデカさで間違いない!」
秋の夜長の2分35秒でありました〜




日本の馬が初めて凱旋門賞に出走したのは
今から41年前、当時の名馬スピードシンボリ、鞍上はこれまた名手野平祐二騎手でした。
以来、7頭が厚い壁に跳ね返され
今年こそと、挑戦した2頭でしたが、惜しくも涙をのみました。


それにしても、ナカヤマフェスタ蛯名正義騎手は凄かった!
蛯名騎手は、’99年にもエルコンドルパサーで2着に入っています。
その時の着差は半馬身差だったそうですね。
今回は頭差
となれば、次回はハナの差で、またもや2着?
いえいえ
半馬身差から、首の差を乗り越えて頭差だったのですから


次回こそ、ハナの差は飛び越えて
凱旋門賞制覇という栄光が待っているはず!
と、思ったのでした〜おしまい〜〜



我がウサギさん達
お馬さんって、ウサギさんの100倍くらいありますよね?
それなのに、サラブレッドのあの足の細さ・・
首筋に血管が浮き出るくらいに全力でゴールまで駆け抜ける
凄いな〜といつも感動します。


いよいよ残り3ゲーム、全力で2位を狙っていかなければなりません。
一人一人が、血管浮き出るくらいに
本気のプレーを魅せて欲しいものです。