劣勢跳ね返した由伸の一撃！
阪神６−７巨人
10月17日 甲子園
ラミちゃんもガッツも素晴らしかったけど
やはり、今日一番の殊勲選手はヨシノブであったと思います。
4点差を追う7回表
相手エラーで1点返した後、2死からの２ラン本塁打は
まさに、この一振りで流れを変えたといえる価値ある一発でした。
今日のウサギさん
高橋由伸選手
常に真正直、正攻法で情報操作なし
スポーツ紙に掲載された先発予想の投手が、まず間違いなく登板してくるジャイアンツとしては
珍しく裏をかいたつもりの先発朝井投手のいきなりの乱調
2回には早くも、満塁のチャンスで朝井投手に代打
スンヨプ選手登場！するもあえなく凡退
劣勢のまま回は進み、
7回表
この回から、今や藤川投手よりも信頼できるのではないかと思わせる久保田投手がマウンドへ
先頭亀ちゃん倒れるも、ガッツが気合のツーベース
ラミちゃん１ゴロで三進
阿部選手の１，２塁間を抜けようかという当たりに、フットワークよく追いついた平野選手
あぁ、ダメか〜〜とガッカリしたその瞬間
平野選手、せっかく捕りかけたボールを弾いてしまい、3塁からガッツ生還６−３
記録はセカンド平野選手のエラー
確かに追いついていたからエラーかもしれないけど、ちょっと厳しい判定では？
動きの悪いセカンドなら余裕でライト前に抜けていたと思う。
1点入り、ファーストに阿部選手が残り
ここでヨシノブ登場
今シリーズ前、Ｇ球場での全体練習でもクルーン投手からＨＲを打つなど調子は上向き
今日も久保投手から2安打、2打席目には右中間にいい当たりの二累打を放っています。
前の打席ではチャンスに凡退していて
この回は、何とか繋ごうという意識でバッターボックスに入っていたようです。
初球、高めにスライダーが来ました。
本人によれば「バットの先気味だったけれど、しっかり振りぬくことが出来た。とにかく1点でも返したいという気持ちだけだった」そうですが・・。
バット一閃という言葉が浮かぶほどの力強い打球が黄色いライトスタンドに吸い込まれていきました！
スタンバイＯＫだった風船が、一瞬しぼんでしまうかのように静まり返った甲子園の沈黙のせいもあり・・
敵地甲子園、レフトスタンドの一角で懸命に応援してくれていた我がジャイアンツファンの大歓声が
ひときわ大きく聞こえてきました。
みんなの「ヨシノブコール」が心地良かったです。
原監督のコメント
「流れが変わった、由伸の一発が大きかった。ベンチで『ここで２ランが出たら一点差じゃないか』と話してたところに出た、起死回生の一打だったよ。」
野球に限らず、スポーツには
いえ、スポーツに限らずチェスや将棋、碁の世界でも
その試合、対戦の「流れ」というものがありますね。
昨日の高橋由伸選手のあの本塁打は
敗色濃厚だったチームの流れを、一振りでぐっと手繰り寄せた起死回生の一発であり
その後の逆転劇へと導く素晴らしい一打であったと思います。
８回にはツーアウトながら
今ひとつ調子の出ない亀井選手が必死に粘って四球で出塁
この四球も、勝負を分ける貴重なものでした。
わずか３球で追い込まれながら、低めフォークの見極め、ファウルでの粘りを重ねていきながら
何とか塁に出ようという気持ちが出ていましたね。
ライトポール際の大ファウルも、藤川球児投手の心の動揺を誘ったように見えました。
この亀井選手の出塁がなければ、３番、４番の連打もなかったわけですし
鮮やかな逆転勝利もなかったかもしれません。
ヨシノブ・・
昨年秋、長年苦しんできた腰を手術し、今季は復活をかけるシーズン
手術後の苦しいリハビリ、練習量を抑えながら乗り切ったキャンプ
オープン戦で結果を出し、開幕スタメンを勝ち取り
開幕好スタートを切ったものの、その後は出場機会にも恵まれず
思うような成績を残すことが出来ないまま、１４４試合を終えました。
由伸選手自身、そして周囲から見ても、決して納得いく数字ではなかったと思いますが
チームから離脱することなく、ずっとその輪の中で戦い続けられたことは
来季に繋がる一歩となったのではないかという気がします。
その一歩を確かな歩みとするためにも
ファイナルステージのドラゴンズ戦
チームの勝利に繋がる活躍を期待したいです。
弱くて勝てなかった時期も
Ｂクラスに沈んだ時も
ずっと、ジャイアンツを応援してきたファンとして
やはり、高橋由伸選手にはこれからも頑張ってほしいと思っています。
いざ、ナゴヤ
落合監督、優しそうな真弓監督と大違い？で
一癖、二癖あるどころか、そのブレのない選手起用は凄みさえ感じます。
苦手中の苦手、敵地ナゴヤドームのベンチの中で
ガックリとうなだれる落合監督の姿を見ることが出来ますように
ジャイアンツの選手達の笑顔をたくさん見られますように
もう一度最後に、本拠地東京ドームで
喜びを爆発させる選手達の姿を見ることが出来ますように
頑張れ、ジャイアンツ！
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