フォワードは寄り添って!?

いつも聴いているラジオのラグビーコーナー
今回の出演は、神戸製鋼コベルコスティーラーズの《伊藤剛臣》選手
法政二高入学時には甲子園を目指して野球部に入ったそうですが
その後ラグビーの道へ〜法政大学から神戸製鋼に入社
日本代表キャップ62を数え、39歳の今なおチームの中心選手としてピッチに立ち続ける
心優しき肉食ラガーマン(本人談)です。



ナンバー8
ラグビーのポジションは大きく分けてフォワードとバックスに分類されています。
今回はフォワード(FW)について書きます。


15人のうちの8名
背番号は1番から8番まで、ポジションごとに決められています。
これは高校野球と一緒ですね。
厳密には高校野球では11番の投手が先発で投げたりするから
ラグビーの方がよりポジションによって背番号が固定されているということになるのでしょうか。

さらにフォワードは3つに区分されていて
最前列で相手フォワードと組み合う3人(1番〜3番)を<フロントロー>・・F1みたいですね!
その後ろで支える2人(4番・5番)が<セカンドロー
スクラム最後列で押し込む3人(6番〜8番)を<バックロー(サードロー)>
以前はきっちりこのような配列だったらしいのですが
現在では
前列3人、中列4人、後列1人、の並びが一般的ということです。(3−4−1システム)
並びは変わっても呼び方は昔のまま、フロント、セカンド、バックなのですね。


バックローと呼ばれるうちの中央最後尾
フォワードを最後方からコントロール、統率し
スクラム時には後方に運ばれたボールを手で運び出すこともあり
身体の大きさ、スピードとパワー、的確な判断力、総合的に高い能力が求められる
フォワードの中でも最も華のあるポジション
守備、攻撃の両面においてチームの中心となる重要なポジション
それが
【ナンバー8】と呼ばれるポジションです。
サモア、ロシア戦では日本代表の8番は、ラニ・龍コリニアシ選手(三洋電機)でした。
ヘアースタイルが独特でしたね、見ててすぐに分かります♪

昔は6番、7番、8番のバックローは一列に並んでいたというのは上記しましたが
ナンバー8は当時、ナンバー7だったそうです。
理屈はわかりますよね。
真ん中が7番は当然です、フロントローの2番(フッカー)も中央に位置しています。


その<ナンバー8>、として長年活躍し、もちろん現在も活躍中なのが伊藤剛臣選手です。
(ナンバー8の他に左フランカー(6番)としても出場しています。)
伊藤選手に、ナンバー8とは?という質問がされました。
「『核弾頭』、ボールを持って突進する!」、だそうです。
なるほど〜〜。


この伊藤選手、トークがとっても面白かったです。
なぜかフォワードの選手達、愛すべきキャラクターの人が多いですね♪
この間教えていただいた、
セコムラガッツの山賀敦之選手の
変顔シリーズコチラから
面白すぎて笑いが止まりませんでした〜
ラガッツのHPの選手名鑑を見ると、なぜかもっと笑えます。
他の選手が普通に写ってるのに山賀選手だけあの顔ですから・・・


山賀選手のポジションは最前列フロントローの両脇に位置するプロップというポジションです。
左プロップが1番(山賀選手はココ)右プロップが3番
この右と左でも全然違うのだそうですね(身体の使い方が反対なので、入れ替わることはないらしい)
プロップ=支柱
文字通り、スクラムの柱となって支えるわけですね。
滅多にボールを持って走ることがないので山賀選手もいまだかつてトライをしたことがなく、
トライを挙げたら引退と決めているという話をY先生より教えていただきました♪
首が丈夫でないと務まらないですよね〜痛そうです!


選手の引退という話題があり
長い間チームメイトとして戦ってきた、同い年の元木由記雄選手のことが話されました。
元木選手は明治大学から神戸製鋼入社、ポジションはバックスのセンター(CTB)。
華々しい活躍で日本のラグビー界を支えてきた選手でしたが今年3月引退。
「コンスタントにいいプレーができなくなりそれを見せるのが嫌だった、若手の手本になれないのが一番辛い・・」
調べてみると、引退を発表した時の会見でのこの言葉が見つかりました。


伊藤選手は、引退試合のピッチ上で花束を渡しましたが、抱き合った時に万感胸に迫りぐっときてたまらなかったと思い出を語っていました。
「練習の時から真っ先にグラウンドに出て、まず身体を張った姿を若手に見せていた。思い出は数知れず・・」
そう振り返りながら、終始明るかった伊藤選手の声がこの時だけ、ちょっぴり寂しそうでした。
どの世界でも、いつか訪れる現役最後の日。
悔いなく去れる選手は幸せだと思うけど、やはり寂しさはいっぱいですね。



そして、この日の伊藤選手のおしゃべりで一番笑ったしまった話。

ラグビー仲間で飲んだりする時、時間が経つにつれ
なぜかフォワードの選手はひとかたまりに集まり、自然と寄り添っている
気がつけば、お互いの身体を寄せ合い、肩を密着させ??
まるで密集でスクラムを組んでいるかのような状態と化す!
お互いがくっ付くのに慣れているので、不思議なことにそれが安心感を与え落ち着く!

ホントなのでしょうか??
大きな身体を寄せ合っている姿を想像すると、可笑しいんだけど微笑ましいですよね。
ちなみにバックス陣はそれぞれ適度な距離感を保っているそうで、離れていても全然平気なんだそうです。(笑)

少し誇張して話されたと思いますが、多分そんな雰囲気があるんだろうなって想像できて楽しかったです(*^_^*)



華やかに見えるバックスの選手のトライも、歓声が上がるようなキックも
痛い思いをして、陰で支えるフォワードの選手達の献身があってこそ!
そんな優しきラガーマンたちの熱いプレーのひとつひとつ
もっと、もっと理解できるようになりたいなぁと思う今日この頃です。薫



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