選手が選ぶベストナイン PART.1

先日、現役プロ野球選手が選ぶ<2010年、ベストナイン>が発表されました。


記者投票で選ばれる{本家ベストナイン}と比べてみました。
(私はセ・リーグの試合しか見ていないのでセ・リーグのみです)


MVP、記者投票では両和田選手でしたが
今回は、広島前田健太投手とロッテ西岡剛選手が選ばれました。

以下セ・リーグ ベストナイン
先発  前田    広島
中継  浅尾    中日
抑え  岩瀬    中日
捕手  阿部    巨人
一塁  ブラゼル  阪神
二塁  平野    阪神
三塁  森野    中日
遊撃  坂本    巨人
左翼  ラミレス   巨人
中堅  青木    ヤクルト
右翼  マートン   阪神


ベストナインという言葉の意味からして、中継ぎ・抑え投手部門のない記者投票
そしてポジションにこだわりを持ち、
外野手を一くくりにせずそれぞれ、左・中・右に分けている選手間投票です。


ほとんどが同じ選手が選ばれている中で
注目すべきは、ショート&外野手部門。


ショート
記者投票では阪神鳥谷敬選手でしたが、
選手によって選ばれたのは、我がジャイアンツ不動のショート坂本勇人でした!
二人の成績を比べてみると

    坂本         鳥谷

本塁打 31本        19本 
打率  2割8分1厘    3割1厘
打点  85点        104点
得点  107点       98点
出塁率 3割3分2厘    3割7分3厘
盗塁  14          13
四球  47          66
得点圏 3割2分1厘    3割6分
失策  21          7


どうでしょう?
単純な数字だけで見てみると、鳥谷選手の方が上回っている印象を受けます。
今年のベストナインが発表された時、勇人選手に獲って欲しいという気持ちを持ちながらも
「あぁやっぱり、鳥谷選手だったか・・」と、どこかで納得できる部分がありました。

なぜ、選手間投票では坂本勇人だったのでしょうか。
まず、圧倒的大差をつけた本塁打数ですね。
1番打者として今年のジャイアンツを引っ張る象徴でした。
そして、なんといってもその勝負強いバッティングは見るものの心を惹きつけたと思います。
得点圏打率ではリーグトップであった鳥谷選手には劣るものの
決勝打を表す勝利打点数は13−11
中でも3本の<サヨナラアーチ>は、そのどれもが心に残る印象深いものでした。
同じように144試合、全試合出場してはいますが、
鳥谷選手は故障もあり途中出場、あるいは代打のみの出場がありました。
一方、勇人選手は、ショートという負担の多いポジションながらフルイニング出場を果たしています。
他のポジションにおいても容易ではないシーズンフルイニング出場ですが
それを遊撃手として達成したことは、特筆される部分だと思います。



以上のような要因から
同じグラウンド上で戦う選手としての目から見たベストショートは、坂本勇人であったのでしょう。
(もちろん、得票差は僅差であったと思われます。)


ですが、
公平な視線から見てみれば、守備面も含めた今シーズンのセリーグ
一番優秀な遊撃手は、鳥谷敬選手であったのではないかと私は思います。
勇人選手の失策数はあまりにも多い数字です。
比べて鳥谷選手の守備は、派手さはありませんが堅実です。
セカンドゴロゲッツー時の足の運び、走者のよけ方、一塁送球の正確さにおいて
ここ1〜2年の守備力向上には目を見張るものがあります。
両者ともに不安のあるレフト守備をカバーするのは共通していますし
打撃、守備、同じく優勝を逃したことを考慮すれば
やはり鳥谷選手の優位を感じます。



坂本勇人、とても安心してみていられるとは言えなかったスローイン
セカンドベース上での走者タッチの甘さ
得意な二遊間に比べて、不安定だった三遊間打球への身のこなし
ジャイアンツを背負っていくであろう選手
誰もが期待している《華》を持っている選手です。
バッティング同様、守備でもチームメイトから信頼されるような
一段も二段も上のレベルを目指して頑張って欲しいです。


PART.2
外野手部門、その他について
に続きます。



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