紅白戦

2月15日 サンマリンスタジアム
紅組1−0白組(8回終了)


沖縄に向けて、特に野手陣はサバイバルの様相を呈しています。

大田泰示
紅組先発ファーストとして出場
昨シーズンにも思ったことですが、大田選手は一塁手としては優秀です。

今日も鋭い当たりのゴロを上手くさばいていましたし、
左右に逸れた送球に対しての捕球も危なげがありませんでした。
しかし将来ということを考えてみても、
阿部選手がファーストにコンバートされることは予想がつきます。
ファースト予備軍は今後も数多く出てくると思われるので、何とか三塁手として育ってほしいものです。

6回からサードに回っての守備機会、ゴロ捕球からの送球は無難でした。
そして、打席では
四球・死球・投内野安打・空振り三振
結果が出ません。

特に最終打席、西村健太朗投手の投球も素晴らしかったのですが
内角膝元に落とされ、崩れ落ちるような空振り、
大きな身体をすぼめるようにベンチに帰る姿に哀愁が・・・
それでも、大田選手の態度にはいつも好感が持てます。

2打席目、藤井投手の内角低目をよけきれず右足つま先辺りへのデッドボール
かなり痛かったはずですが
(つま先ってちょっとぶつかっただけでもの凄く痛いですよね、ヒィーって感じで)
痛いそぶりを見せず一塁へ、若者はそうでなくっちゃ!

紅白戦でチームメイトに死球を与えた投手は「しまった、申し訳ない」と思うもの、藤井投手に対しても点数アップ♪
盗塁を決めたり、ダブルスチール(失敗)のサインが出たり、足は結構速いです☆
沖縄には多分行ける、ような気がします。



亀井義行
その大田とサードを争う亀ちゃん、今日もいいところなし。

1ゴロ・1ゴロ・右飛(内角高めを引っ張りやや詰まったものの大きな当たり、低反発球の影響か伸びず)
守備機会は2度のサードフライのみでゴロはなく、まだサードとしての動きはよく分かりません。



ラスティ・ライアル
大田、亀井選手以上に最悪の状態。
三振・三振・ショートゴロ
特に2打席目の見逃し三振にはガッカリ、日本の野球に適応するには相当な時間が必要かもしれません。
サードの守備機会もなく(多分?)見せ場はなし。
広島・阪神にいたシーツ選手に似ているとか、前評判もよかっただけにちょっと残念。
真面目そうなタイプなので、あまり悩まなければいいのだけど。



橋本到
今日も先発(白組2番・ライト)出場、どちらかと言えば紅組がレギュラーっぽいオーダー。


<訂正>変則オーダーにより長野選手が白組ライトで守備のみフル出場しました。
したがって、イタルは守りには就かず打席のみの出場でした。

(長野選手が守っているのは途中から気づいたけど、イタルが最初から守ってなかったのはまったく気づきませんでした。白組のライト、ほとんど守備機会なかったような気が・・)



原監督からも期待されての2試合連続先発出場
第1打席
ノーアウト1塁から送りバントのサイン
初球をいきなり打ち上げて失敗、ファーストランナーも戻れず併殺。
「何をしてるのイタル君、」ホントに私は悲しい(泣)
打てないのはまだいいけど、バントをしっかり決めなくてどうすんの!

続く第2打席
内海投手から汚名返上のきれいなセンター返し!
さぁ、ここで足を見せなきゃ〜

内海投手もそこは分かっているから警戒充分の鋭いけん制を2度、3度。
その度、頭から戻るイタルはすでにユニフォームも真っ黒、さんざんけん制された後
打席の紺田選手がセンター前に落とすヒット〜

スタートが良ければイタルの足なら充分にサードまで行ける当たりでしたが
イタルは投球と同時に一塁に戻りかけていたため、セカンドストップ。
内海投手は左腕でけん制も上手、しかし今後イタルが生き残っていくためには
どんなに執拗に警戒されても、それを逆手に取って
相手投手のクセを見抜きホームなのかファーストなのか判断できるようにならないと!
厳しいようだけどイタルのようなタイプは、バントや走塁をしっかりできなくては一軍には残れません。

第3打席
山口投手にセーフティバント試みるもファウル
最後は大きく逃げていくスライダーに体勢崩れる空振り三振
対戦投手がほとんど左投手なのも不運といえば不運。
ここまで2試合、守備でアピールする機会もなく
明後日の紅白戦でよほどのインパクトを与えないと、沖縄行きは難しいのではないかと・・
頑張れ〜イタル



藤村大介
今日は前の試合で見せたような活躍はできず、可もなく不可もなく。
しかしセカンドのポジションは固まっておらず、
外野手・三塁手ほどの激しい競争がないため
このまま一軍に残れる可能性は大きいように思います。
原監督が「ヨシッ、藤村を育てよう!」と決断するかどうかで、今シーズンの藤村大介が決まると予想してます。



澤村拓一
ストレートの威力は文句なし、今日も素晴らしい投球でした。
特に古城選手への2ストライク目
インコースに決まったストレートは惚れ惚れするほどのボール!
ますます期待は高まります。

時々抜ける投球が見られ、コントロールにはばらつきもありそうですが
多少の荒れ球は打者に適度な恐怖心を与え、それほど悪いことではないと思います。
苦言を言うなら、フィールディング。
初回先頭の坂本選手をセカンドゴロに打ち取っているのに、
ベースカバーの遅れ(記録はセカンドエラー)によりセーフとしてしまいました。
投手たるもの、<自分の左側に打球が飛んだなら即ファーストベースカバーへ>は鉄則です。
澤村投手のほんのわずかなスタートの遅れが、
送球体勢に入ってからの脇谷選手に「待つ」という一瞬の間を与えてしまい、送球ミスを誘ったように見えました。
すばやくベースをカバーし送球を受ける体勢をつくること
あるいは走りながら野手との呼吸を合わせ上手く捕球することなど
もう一度、投手守備の基本をしっかりと見直してもらいたいです。

「芸は身を助ける」
一流投手は投球だけではなく、フィールディングもみな一流です。
投げたらすぐに5人目の内野手になることを心がけてほしいです。



西村健太朗
紅組最後に登板
今シーズンの活躍を予感させるかのような素晴らしいピッチング!
右打者への外角低め、ストレートがズバッと気持ちよく決まっていました。
最後のバッター大田選手の打席
2ボールー2ストライクから、外に落とした球を見送られ(大田選手上手く見逃しましたヨ♪)
フルカウントから前のボールよりもさらに外目に同じ球
大田選手これをたまらず振りにいき、空振り。
打たれるピッチャーはこの反対、一球前に最高の球を投げてしまいがちですが
ウイニングショットに一番いい球を投げることが出来た西村健太朗
今年は行ける!と思わせる投球内容でした。



投手陣の中では東野投手の出来がやや悪かったかな、
越智投手もイマイチ調子が出ていない感じ。
藤井投手、
死球走者〜盗塁され、矢野選手にカウント負けし本日唯一の失点を喫してしまったけど、球自体は悪くなかったです。
高木投手も順調にきていると思います。


統一球は・・やはり飛ばない印象。
入ったかなというような当たりもフェンス直撃が精一杯で、飛距離は確実に落ちると考えていいようです。


実況の中でボールカウントを先にコールしていたことにも、
聞いているうちに違和感がなくなってきましたし
画面の表示も、慣れていけば問題なしです。


最後に、今日出場の打者達の中で最も輝いていたのは
鈴木尚広選手

DH9番という、タカヒロらしくない位置からの出場でしたが
鋭いセンター返しで一塁に出ると、走者としてのプレッシャーのかけ方もさすがでしたし
あわやホームランかという目の覚めるようなレフトオーバー・フェンス直撃の2塁打も放ち(もしかしたら、低反発球でなければ届いていたかも)
まだまだ自分もいるぞ!というところを見せてくれました。
今季どのような起用法なのか、昨年同様終盤の切り札としてだけなのか・・
長年ジャイアンツを支えてきた選手の一人です、頑張ってもらいたいと思っています!


久々にじっくり見た実戦
他にも書きたいことがありますが、長くなりすぎましたので今日のところはこの辺で〜