私の好きなジャイアンツ

小学生の時
「自分の好きなもの」について作文にしなさい、という宿題がありました。


野球好きな両親に生まれ、物心つく前からジャイアンツが大好きだった私
迷うことなく
<私の好きなもの、それはジャイアンツ>という作文を書きました。
拙い文章ながら、一生懸命に大好きなジャイアンツのことを書いたその作文は
今でも母が大事に手元に残してくれています。


後楽園球場に初めて行った時のことは
まだ赤ちゃんだったからまったく覚えていないけど
可愛い(赤ちゃんはみな可愛いですよね?)写真がアルバムに貼られています。
いつ頃から記憶にあるかというのも定かではないくらいに
球場に行って野球を見るという行為が、自分の中では自然でした。


少し大きくなった頃、日本で初めてのドーム球場が出来ました。
それがジャイアンツの本拠地だったことがとても自慢でした。
出来たばかりで何もかもが新しく、夢のような場所に感じたことを今でもはっきりと覚えています。



ブログタイトルにした、『Ball Parkに住むウサギ』
青空が見えなくても、天然芝でなくても
私にとっての憧れの“Ball Park”は東京ドームでした。




今、私の好きなジャイアンツは世の中から猛烈なバッシングを受けています。
大災害が起こり、原発事故も予断を許さぬ状態
首都圏では電力不足を補うため計画停電が行われ、被災地での惨状には涙が止まりません。


このような状況で、野球をやるなどあまりにも非常識。
大きな電力消費を伴うドーム開催には、やはり私も疑問を感じます。



本日(昨夜)会議が行われ3月29日開幕と決まったようです。
それが最終決定になるのか、まだまだ紆余曲折があるのか分かりません。
素直な本心を言えば
開幕はパリーグに合わせ4月12日まで延期してほしかった、
わずか2週間遅らせることがどうして出来ないのかと思います。
なぜみんなに嫌われるような行動を、
しかも中心的存在となって取るのか情けない気持ちでもいます。



だけど
「経済活動をしていかなければ被災地を救うことは出来ない
野球人として野球をやることで社会貢献したい
ゲームをやって収益を上げ、義捐金を送ることも出来る。」
そう言う清武代表の言葉にも一理はあると思うのです。



現に下請けの零細企業はすでに経営状態が悪化
パートで働く方の中には自宅待機も増え、飲食店は客足もまばらだということを聞きます。
東京ドームだけではなく、その他の球場にも大勢の従業員の方達が働いています。
ゲームをやらないことによる損失は一球団の損得だけではないはずです。



開催に向けては多くの案が出されています。
出来る限りのデーゲーム実施、ドーム内の節電、
屋外球場でも減灯(個人的にはナイターの場合、ボールが見えにくいのは観客も危険だし選手もやりにくいと思う。)
そして9回打ち切り延長なし(これが一番ダメなアイディア、それをしたら野球じゃなくなる気が・・それなら試合数を減らした方がいいのでは?)



福島原発も東電社員、自衛隊員、消防隊員の皆さんの命がけの作業により
少しずつ明るい光が見えてきたという報道です。
本当に日本国民としてどんなに言葉を重ねても足りないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。



電力不足に対応するということを常に念頭に置きながら
被災地の皆さんへの支援の心を持ち
全員が下を向くばかりではなく、出来るところから前向きに活動し
そこから大きな力を生み出せるように
「野球人として野球をやること」で野球の力を見せてほしいと思います。



野球ファンもそうではない人も
ある一人の幹部の発言を取り上げ、それがジャイアンツの総意かのように言いますが
もっと本質を見てもらいたいです。
数年前ならいざ知らず、今のチームは決して一人の人間に踊らされているわけではなく
育成枠の推進、ファームの充実化など清武代表が中心となってしっかりとしたチーム作りをしています。
2軍・3軍構想など、野球界全体のことも広い目で考えていることが見て取れます。



今回のことでも、これほどの批判が球団に浴びせられているわけですから
もっと引こうと思えばその選択肢もあるはずなのにそれをしていません。
もちろん巨人だけではなく、中日や阪神、広島なども同じように積極的な考えを持っているわけですから
他球団との共闘も後押しになっていることでしょう。
しかし、それ以上に代表の開幕に向ける強い意志を感じます。



短いスパンで考えるのではなく
この先長い目で見た<継続していく支援>が必要です。


今、日本のあちらこちらで『小さな力のつながり』が大きな波となって
被災地の方々に届いています。
世の中の非難を一身に浴びて強行する開幕だけど
「やっぱり野球の力は凄いんだ!」というプロ野球の底力を見せてほしいです。



「今まで応援していたけど、もう巨人なんて嫌いになったから応援しない」という声や
さまざまな意見の中でも圧倒的にチームを批判するものが目立ちます。



人の好き嫌い、ファンの好みはどうすることもできないし
それを否定することも出来ません。



でも、私は
どんなことがあってもジャイアンツが大好き!
ジャイアンツの選手達が大好き!
野球というスポーツが大好き!




開幕が3月29日であろうと、4月12日であろうと
グラウンドで一生懸命プレーする選手達、
そしてジャイアンツというチームを
これからも力いっぱい応援していきたいです。
<薫>