天理大、ラストゲーム

今日の記事は
『Ball Parkに住むウサギ』と同時掲載です。


『天理大、ラストゲーム


ラグビーシーズンを締めくくる日本選手権開幕!


応援する天理大が1回戦をキャノンイーグルスと戦いました。


キャノンはトップイーストを圧倒的な強さで制し
来季からのトップリーグ昇格を決めている勢いのあるチーム
ヘッドコーチは明大OBの永友洋司さんです。


解説の村上晃一さんによれば
毎年、大学選手権2位とトップチャレンジ1位のこの対戦は好ゲームになることが多いらしいです。


小雨煙る花園ラグビー場
午後12時キックオフ


大学選手権後、試験などあり練習再開は今月6日からだったという少しブランクのある天理大
両チームの体格差も見た目に感じられるほど大きく
苦しい戦いになるのだろうなとは思っていました。


FWの体重差もさることながら
驚くのはラインナウトに入るキャノンの身長2mを超える二人の外国人選手
手の長さも含めたら相当なハンディがありそうです。
びっくりですねぇ、とても相手のボールを奪うことは出来ないし
天理大マイボールラインナウトでも四苦八苦です。


前半はそれでもキャノンの反則が多く
PKを得る場面が何度かありました。
いずれもハーフウェイライン付近からの4度の内、2度のPGが決まり
天理6−0キャノンという展開


しかし残り10分からあっという間に2トライを奪われ
前半は天理6−15キャノンで終了
ホーンの後のワンプレーで天理がオブストラクションの反則を犯し
結局トライに繋げられてしまったのですが惜しい時間帯でした。
我慢のラグビーを続けていた天理大も
この前半終了間際の7点で完全に流れを渡してしまったように見えました。



ラグビーのゲームを観る中で自分なりの楽しみとして
気になる選手を見つけるということをモットー(?)にしていますが
今回見つけたのは
キャノンのTB・守屋篤(13)選手
31歳、日本代表としての経験もあり活躍したそうですが、ちょっと好みでした。
もちろんプレーぶりがですよ〜


後半は勢いに乗るキャノンが立て続けに4トライ
地力の差を感じさせ
結局、天理13−37キャノンでノーサイド



しかし、後半30分の天理のトライは見事でしたよ!
立川理道主将が自ら突破、そのまま快速FB塚本に流れるようなパス、そしてトライ!

角度のないコンバージョンも理道くん自らしっかりと決めました!

天理大のあの魅力溢れる素晴らしい攻撃が最後の最後で見せられたこと
応援しているファンとしても嬉しかったし
スタンドの小松節夫監督も満足そうでした。


そして何より
立川主将以下、4年生にとっては
天理大学の歴史を塗り替えた輝かしいこのシーズン


負けてしまったけれど
あのまま見せ場なくノートライで終わらず
有終の美を飾るに相応しい見事なトライを決めることが出来て
本当に嬉しかったのではないでしょうか。


整列したお馴染み漆黒のシャージに身を包んだ天理大チームに
スタンドからひときわ大きな拍手と惜しみない声援が送られました。


温かい拍手を受けながら
万感の想いで4年間を振り返ったでしょうか・・


春からは新しい場所でのスタート
それぞれが未来に向かって、また楕円球を追っていくのでしょうね。



ラグビーに触れて二年間
私は立川理道という素晴らしい選手を知りました。

これからもラグビーを見続けて行く中でその成長を見守りながら
ラグビーの楽しさ、素晴らしさを
もっともっと感じていきたいと改めて思った天理大ラグビー終戦でした。


素晴らしいシーズン、そしてラグビーをありがとう!