本当は好き?

マリナーズイチロー選手
打っても、守っても、走っても超一流。


メジャーリーグでもあれほどの活躍が出来ている本当に素晴らしい選手です。


実は私
あまり好きじゃないんですよね。
嫌いではないのですが好きでもない、まぁ普通。


どこがどう?と聞かれると返事に困るけどまぁ好きじゃない。


でもすごくいいなぁと思う部分があります。


それは、「言葉の選び方のセンス」


例えば先週
地元アーリントンのレンジャーズBPで
ダルビッシュ投手がメジャー初登板、初勝利を挙げた日のこと。


出塁して一塁ベース上から降板するダルビッシュを見ていたイチローの目には
自らの中前打で降板させた右腕が
初登板を労う地元ファンのスタンドからの拍手と声援に
何も応えず淡々とベンチへ引き揚げる姿がありました。


「下がって行くときに帽子を取らなかった姿が凄く良かった。
“この内容では”というプライドが見えましたから。
あそこで帽子を取ったら“大したことねえな”と思ったかもしれないですが、ぐっと何か内に秘めているものがあったはず。
それがきょう一番印象に残りましたね。
球がどうこうよりも、実はそういったところに内面が見える」


もしも帽子を取って観客に手を振っていたら
「8安打を浴び5失点、6回途中で降板した投手なら、たとえ勝ったとしても喜ぶなよ!」
という強烈なメッセージを心の中で送ったのでしょうね。


帽子を取らなかったダルビッシュのあの時の気持ちに共感を覚えたんだと思います。
「大したことねえなと思ったかもしれない。」
こう言ったイチローが何故かとってもカッコよく見えました。



3月末のこと
自分を慕って招待選手から這い上がり
開幕メジャーの座を実力で手にした川粼宗則選手に贈った言葉
「ムネの人生で最大のチャレンジ。
あの立場から(開幕25人枠を)勝ち取るのが、いかに難しいか。
自分のことで誇らしく思うことなんてないが、他人のことではたまにある。
その一番上にくる出来事かも」


「自分のことで誇らしく思うことなんてない・・・」

あのイチローが?

でも謙遜じゃなくてイチローなら本当にこんなふうに考えているのかもしれない。
そう感じさせる何かがあるんですよねぇ。


自分のことで誇らしく思うことがなくても他人のことではたまにあって
しかも、その一番上にくる出来事だと言ってもらえた川粼選手、
涙が出るほど感激したかもしれませんね。



3月28日
今季開幕戦、アスレチックス―マリナーズが東京ドームで行われましたが
当然ながら
イチローにとってはメジャー12年目、初めて日本で迎えた開幕戦でした。


3打席連続安打、さらに延長11回にはとどめを刺すタイムリーも放ち
本人が「特別な日」と称した一戦を飾りました。

ゲームセットの瞬間、右翼席に向かって右手を大きく振ったのはどんな感情からでしょうか。



打席に立つ度に光る無数のフラッシュ、
この日の主役として一身に注目を集めたイチロー

塁に出れば
「走ろう、足も魅せたい!」
何とかいいところをみんなに見て欲しいという想いが全身に溢れていましたね。

ここでもあのイチローが?、と思いました。



私の中では、いつもどこか余裕を持ちながらプレーする選手
決して怪我はしない選手
そういうイメージがありました。
もちろん
何%かの余裕がありながらも最高のプレーが出来るからこそのイチローたる所以ですが。


開幕シリーズの2戦を通してその何%かの余裕がいつもよりは小さくて
一生懸命な姿に見えました。
そこにも「らしく」ない姿があるように感じ、不思議な感覚に襲われました。


開幕戦、5打数4安打1打点。

「一生で2試合、ここでやることはない。その瞬間を刻みたいという想い。
足を運んでくれた人もおそらくそういう気持ちだったと思うので、それを共有したかった」


そう表現したゲームセット瞬間の自分自身の仕草



ベンチへと駆け出しながら
右手で指差したライトスタンドには
間違いなくその想いを共有し
拍手と声援を送り返したファンの姿がありましたね。



テキサス州アーリントンで
スタンディングオベーションに応えなかったダルビッシュに共感を覚えたイチロー
その2週間前の東京ドームでは
見事期待に応えられた喜びを表現したイチローの姿がありました。


この日、最後にもらしたひと言は


「格好はついたかな」でした。


ほんの少しだけ表情を緩めながらのそのひと言が
とってもカッコよく聴こえてしまったのは
「好きじゃない」と言いながら
もしかすると
私がイチローのことを好きだから、なのかもしれません。



Hot news
38歳コローン「まさか」の38球連続ストライク
18日にアナハイムで行われたエンゼルスとのゲームで
アスレチックスの38歳のコローン投手が、年齢と同じ38球連続ストライクという珍しい記録を打ち立てました。

打ち取った球や安打もストライクとしてカウントした結果、
5回のイズタリスへの2球目から8回1死二塁でアブレイユに投じた2球目がボールになるまで。
なんと38球連続ストライク!

ビックリですよね〜
8回無失点で3勝目を挙げた本人も「まさか38球も続いたなんて思わなかった」と驚いていたそうです。

過去30球連続ストライクという記録があったらしいのですが
今回のコローン投手が新記録かどうかは定かではないそうです。
多分、そういうのはいちいちカウントしないですよね?
でも凄い記録だと思いました。
「コントロール抜群!」と、言ってもいいのですよね?!

夢を叶えて

黒羽根利規(くろばね としき)選手


24歳、2005年の高校生ドラフトベイスターズに入団
昨シーズンは1軍戦45試合に出場
着実に力を付けています。


4月12日、神宮でのヤクルト戦
三浦大輔投手が1070日ぶりの完封ゲームを投げ抜いた日
マスクを被っていたのはキャッチャー黒羽根でした。


今から14年前、1998年
横浜市上大岡駅前で三浦投手のトークショーが行われ
当時上大岡小5年生だった地元港南区出身の黒羽根少年は
花束贈呈役に選ばれました。


奇しくもその時、三浦投手は現在の黒羽根捕手と同じ24歳。
11歳と24歳の出会いから一年後
再び同じ場所で花束を渡した少年は

将来「この人とバッテリーを組める選手になりたい」という夢を抱きました。


そして「横浜ベイスターズに入団したい」という夢は
2005年、18歳の春に実現しました。

しかし、厳しいプロの世界で
エースの球を受けられる捕手になるためには更に6年の歳月が必要だったのです。


迎えた2011年8月14日
地元・相模原球場での中日戦
初めて憧れのエースとバッテリーを組みスタメン出場を果たしました。


その試合、今でも二人が口を揃えて思い出す場面は
7回2死一、三塁で中日・平田選手を内角スライダーで空振り三振に斬ったシーン。


「初めて自分の投げたい球をピッタリと要求してくれた」
エースからそう言ってもらえた内角スライダーのサイン。

この日、制球に苦しんだマウンド上の18番を
「我慢強く投げて下さい」と励まし続けた黒羽根

応えた三浦も
ノーヒットノーランかと思われるほどの好投を見せ7回2/3を2安打無失点
通算140勝目を達成したゲームでした。


出会いから13年、この日こそ黒羽根少年の夢が叶った日に違いありません。


先週の神宮では完封劇を支えました。
8番・黒羽根が先制の2点タイムリー2塁打を打って援護すれば
続く9番・三浦もヒットを放ち、黒羽根を迎え入れます。

最大のピンチだった2回一死満塁で仕掛けられたスクイズ
ダッシュよく処理したエースからのグラブトスを受け取りタッチアウト!
見事な呼吸を見せました。


三浦大輔投手、38歳
FA移籍が噂されたこともありましたが横浜への強い愛着からチームに残留。
「生涯横浜」を貫いています。


中畑清監督は
開幕投手の高崎にも本拠地開幕戦で投げた国吉にも「エース」という呼称は使いません。

ベイスターズの『エース』は14年前も今現在も
三浦大輔その人だからです。


そのエースに憧れ続け
同じユニフォームを身に着け
同じグラウンドに立つ夢を叶えた黒羽根利規、24歳。


18.44メートルの距離の中
今、嬉しくて幸せな会話が出来ていますか?

黒羽根の夢がこれからも続いていくように
ハマのエースにも「まだまだやれるぞ!」の健在ぶりを見せてほしいですね。




ちょっとオマケ
「珍現象」
ゲーム差のマイナス表記
昨日パ・リーグで2位のロッテと3位の日本ハムのゲーム差が
「マイナス0・5」となる珍しい現象が起きました。

2位のロッテは12試合、7勝4敗1分けで勝率・636
3位の日本ハムは16試合、10勝6敗で・625
リーグ戦の順位は勝率で決まり、ゲーム差はあくまで目安であるため
開幕後間のないこの時期、試合消化が少ない上、引き分けもあるためにゲーム差が「マイナス表記」となる逆転現象が起こったのだそうです。

こういうのはあまり記憶にないですよねぇ〜
ちょっとビックリなお話でした。

木村拓也さんに寄せて

2010年4月7日、37歳という若さでこの世を去られた木村拓也さん
明後日、二度目のご命日です。


今回の広島遠征に参加している日本人選手全員で
美しい瀬戸内海の見える広島市内の高台
キムタクさんが眠るお墓にお参りしました。



4月4日 G・HPより



天国からジャイアンツのこと
見守っていて下さいますか?



『Ball Parkに住むウサギ』で書いた
2011年12月5日の記事です。


『キムタクさんと谷佳知


何気なく話しかけたら、思いがけない言葉が返ってきた。
3月下旬、場所はマツダスタジアムだった。


「左右両翼が非対称で天然芝。
昨年までメジャーリーグ担当だったのでここに来ると米国の球場を思い出しますよ」


谷にそう切り出すと
「俺は違うな」
と首を振って続けた。


「ここに来ると、どうしても“あの時”のことを思い出す
これからもずっと、そうだと思う」


あの時とは
巨人・木村拓也前コーチが
くも膜下出血でグラウンドに倒れた昨年4月2日のことだった。


同い年で親交があった。
いや、親交があったなんてものじゃない。
「いつも励まし合って、プロでやってきた。先に逝かれて、本当に悲しい」


昨年4月24日、広島との追悼試合(東京D)では満塁本塁打を放ち
涙ながらにお立ち台で語った。


二人の絆は固く、それは今でも変わらなかった。
木村さんが亡くなってから約1年がたとうとした頃
谷は寺内とともに
木村さんの由美子夫人、長男恒希君(12)ら3人の子供を広島市内で食事に招いた。


最初は、誘うのをためらったという。
「もしかしたら
父親を亡くし、野球や巨人から“離れたい”と子供達は思っているかもしれない」
と気にしていた。
だが、元気に焼肉を頬張る姿を見て安心した。
恒希君はソフトボールを続けている。
父の背中とボールを追い掛けていた。


もちろん父親の代わりには、なれない。
それでも
「ずっと、見守っていこうと思っているんだ」と決意していた。


「あっという間に(長男は)高校生になる。
高校で野球をするのかどうか、その先の人生も迷うこともある。
タクだったらどうするかなって考えちゃう。
野球をやっていれば、いろいろと道は開けてくると思う。
だからおせっかいかもしれないけど、野球を続けてくれればいいと思っているんだ」


『一緒に生きていく』


そう本気で思っている人でなければ言えない、重い言葉だった。
谷は幼い子供たちが将来、人生の岐路に立った時、道しるべになるに違いない。
私も広島に足を踏み入れるたびに、二人の絆を思い出すだろう。
12月5日付 報知新聞〜記事 巨人担当・楢崎豊記者



東京ドームの追悼試合
満塁ホームランを放ち、
「タクが打たせてくれた」と言って
涙にくれた谷佳知の姿を忘れることは出来ません。


その年の夏、東京にやってきた由美子夫人と3人の子供たち
試合前の練習中
グラウンドで遊ぶ子供たちの周りには
優しい笑顔で接する由伸、慎之助、勇人、ガッツ・・・
お父さんが大切にしていた野球の仲間達の姿がありました。


その時のようすが映し出されるのを見ながら
あぁ、ジャイアンツ全員で木村家を見守っているんだなと思ったら
私も目頭が熱くなったことをよく覚えています。


ファイターズ、カープジャイアンツで精一杯頑張って選手生活を全うし
最期も大好きなスタジアムのグラウンドから天国に旅立ったキムタクさん


いつか子供たちが大きくなって
もっともっといろんなことを理解できるようになったら
改めて素晴らしいお父さんだったことを誇りに思うに違いありません。



谷佳知選手
ジャイアンツに残るのか、別の道を歩むのか
その去就にも注目が集まりますが
どこのチームに行こうとも
この先もずっと
親友の大切な家族を温かく見守り続けていくのでしょう。


大震災の起こった今年
人と人との絆、
命の大切さを日々感じます。
何かの答えなんて容易く見つけられはしないけど
求めようとする心は持ち続けていたいと思います。

Happy Birthday

4月1日 東京ドーム
ヤクルト戦、赤川投手からライト前にクリーンヒット!
(G公式HP・熱戦グラフ〜)



高橋由伸
1975年4月3日生まれ


今日、37歳の誕生日を迎えました。



美しく完璧に振り抜いたバッティングフォームのように
15年目のシーズンを駆け抜けてほしいと思います。
頑張れ、ヨシノブ!!


☆お誕生日、本当におめでとう☆
゚・*:.。. .。.:*・゜Happy★Birthdy
バースデーアーチ、打ってくれたら嬉しいな〜〜♪

守備力

『Ball Parkに住むウサギ』で書いた2012年2月28日の記事です。
 

『守備力』
チームが持っている守備力というのは
そのゲームを左右するほど重要であると常々思っています。


例えば
昨年6月の交流戦、東京ドームで行われたロッテ戦


マリーンズのセンター岡田幸文選手のファインプレー3連発!

2回、5回、8回、
左中間、左中間、右中間


どれもがただのファインプレーではなく
「超」の字が付くほどの見事なファインプレーでしたね。


しかも相手の得点、追加点を阻み
それによって最終回の味方の逆転本塁打を呼び込んだとも言える
まさに勝利を掴み捕った値千金の3連続美技でした。


どちらのチームを応援しているとか、誰のファンだとか
そんなことを思わず忘れさせてしまうような素晴らしい守備力に
野球ファンとして拍手を送りたくなったことを思い出します。



よく言われるセンターラインの重要度
ジャイアンツではどうでしょうか。


キャッチャー阿部、ショート坂本
代わりがいないことも含め不動の二人ですね。


セカンド藤村
去年の盗塁王、守備でも堅実なところを見せ一躍ブレイクしました。
「課題は打撃だけ」だったはずだけど
ここにきて、大丈夫だと思われていた守備力に疑問符がつくプレーが目立ちます。


やや弱いと感じる球際への執念
送球の不確実さなども物足りなく映ります。

仁志選手が去って以来
本当の意味でのレギュラーセカンドが不在のジャイアン

ポジショニングなど経験値がものを言う二塁手の場合
しっかりと経験や実績を重ね固定したいポジションですね。


藤村大介がその座を掴んだまま離さないのか
守備力では大きく上回る寺内崇幸が奪うのか
ロッテから移籍の伏兵・高口隆行が守るのか注目してみたいところ。



そして低反発統一球導入、少ない得点を争うようになったプロ野球界ですから
外野手の守備力というものが大きく問われるのは昨年同様です。


ご承知のように私は高橋由伸の大ファンです。
ですがここはそのことに関係なく公平な意見として書いてみます。


まず首位打者長野久義、外せませんね。
ライト固定と言われていますが、臨機応変にセンターもあるとみてます。


新外国人選手のジョン・ボウカー
キャンプから紅白戦、オープン戦序盤の打撃力は文句なしですね。
原監督以下首脳陣の評価、他球団スコアラーの反応も高く
久々の外国人レギュラー当確かと言われています。
全くその通りですね。
このまま3月も打ち続けていけば、開幕スタメンにボウカーの名前があるのは間違いないでしょう。


ボウカーの守備力
これがまだはっきり言ってよく分かりません。
ボウカーが守っている時にレフトへの打球が極端に少ないのです。
あまり難しい当りも飛んでいません。
しかし、想像したよりは上手いのではないかという印象を持っています。

まず、動きはなかなか俊敏です。
足はきっと遅くないと思われます。
問題は肩の強さですが、やや弱いと感じています。
しかし、あのラミレス選手の守備に目をつぶってきたこれまでを考えれば
充分な守備力はあると思います。
外野三つの中では最も守りやすいレフトですから、固定して慣れればそこそここなせるのではないでしょうか。
3月14日追記
昨日の試合では少しもたつく場面がありました。
そしてやはり肩は弱く、レフト前のシングルヒットでセカンドランナーに悠々とホームインを許していましたね。
本当の守備力は開幕してからでないと分からないけど、疑問符は付きます。


由伸の守備力
言うまでもありませんね。
レフト、問題ありません。
打つのみです!


問題はセンター
大田泰示、松本哲也の争いという図式です。

2008年、坂本勇人がブレイクしたシーズン
二岡智宏を押しのけて原監督が起用し続け育てることが出来たのは
守備力があったからですね。
とかく失策の多さが話題となってしまう勇人ですが
もともと守備のセンスは悪くないし、守備範囲の広さ故のエラーという場面も多くありました。


チームが強い時、打てなくても我慢して若手を使って育てる


これはそのチームの未来を考えた時には本当に必要なことですね。
2008年の勇人は期待に応えて飛躍してくれました。


今年の大田はどうでしょう?
打つ打たないはこれからだし
持って生まれた遠くに飛ばす才能、誰にも負けない長打力という魅力があります。
将来に希望を持って起用していくことにも反対ではありません。


一方、守備力は・・
ポジションを求めて外野手に転向した大田
ボウカーと違って、センター大田の守備機会は数多く見ることができました。
厳しい言い方になりますが
とても大事なセンターラインを任せられる選手には見えませんでした。
内野手から外野手になって実質1年目ということを割り引いても
1歩目のスタートの遅さ、打球判断の悪さは致命的です。


足が速く強肩、身体能力には優れていても
経験浅く、外野手としての未熟さは隠せません。


上手い外野手、特に捕手のサインを見ることが出来るセンターの場合
一球一球、味方投手の球種と打者の打つタイミングを確認しながら
打球へ気持ち半歩早く踏み出せるかどうかが捕れるか捕れないかの分かれ目ですよね。


現状ジャイアンツで一番のセンターは
鈴木尚広だと私は思っています。
ファインプレーをファインプレーに見せないでアウトにする能力は
まだまだ松本哲也よりは上と感じます。


だけど、やはり尚広に足りないのは打撃力なんですね。
あの落合監督が誰よりもその能力を高く評価していたドラゴンズ・英智選手が
あれほどの守備力・走力を持ちながらレギュラーになれないのは、打てないから。


結論
センターは守備力、今シーズン好調と見える打撃を考えれば
松本哲也選手がそこにいるべき選手だと思います。



サード・村田
好き嫌いは別として・・
怪我や故障がない限りレギュラー固定ですね。


ファースト・小笠原道大
小笠原道大は不動のレギュラーでしょうか?
今年はまだ決め付けるのは時期尚早ですね。


これまでのガッツのチームへの貢献度は素晴らしかったし
昨年の悔しさを晴らす上でも本人の意欲も並々ならぬものがあるに違いありません。
しかし、ファーストを守れる選手は複数います。


原監督の一人2ポジションという号令の下、多くの選手が一塁手としての練習を積んでいます。


谷佳知
地味で目立ちませんが今キャンプ打撃絶好調です。
身体の切れも悪くありません。


亀井義行
優秀な外野手であるにも拘らず、さまざまなポジションを回され苦労しています。
しかし外野の三つ、ファースト、サード、多くの場所を守れるのも確かです。
亀井義行のバッティングが取り戻せれば充分にレギュラー候補だと思います。



元西武、トライアウトから入団の石井義人
左代打の切り札としての起用が見込まれますがファーストも充分守れますね。
同じく打撃好調です。(3月14日現在、腰痛のため調整中)


高橋由伸
ファースト守れます。
長野・センターとなった場合のライトも守れます。
ボウカーに勝ってレフト、もちろんあり得ます。
打てなければ、代打起用かもしれません。


しかしそれは由伸だけではなくどの選手にも言えること。
センターライン以外の両側を守る選手に求められるのは
何と言っても「打つ選手である」ことです。


多くのファースト候補者の中での筆頭は当然ながら小笠原道大
一塁守備力に於いては抜けた存在でもあります。
でも他の選手同様、ガッツと言えどもまず打つことが求められるはずですね。
ここにも注目したいです。



最後にこのブログを読むはずがないけど
原監督に一言

大田泰示を使いたいなら、「一塁手」として育てるべし!

サード、レフト、センター
どこも守備者としてのセンスを感じることが出来ないけど
唯一、ファーストを守った時には上手くなれるかも、と思いました。
的の大きさが必要なポジションなので長身であることが生かせるし
左右の動きも悪くなかったです。


将来、阿部慎之助がファーストに回ると私は予想しているので
そこがかぶってしまうけど
一塁手大田泰示」なら未来があるような気がしています。


今日、宮崎・沖縄と一ヶ月間続いたキャンプを打ち上げ
いよいよ週末からは開幕レギュラー目指して激しい戦いが始まります。
1軍ベンチ枠に残るのは誰なのか
どの選手がどのポジションで
栄光の開幕スターティングメンバーとしてコールされるのか
期待を持って待ちたいと思います。

2月28日  

3月11日

あれから・・
初めての3月11日


一週間後、その日が有無を言わさずやってきます。


あなたは

どんな想いを胸に3月11日を迎えますか?


津波の怖さを

あの恐ろしい光景を

私は一生忘れることはできません。


忘れないで伝えていくこと
小さくてもいい、力になろうとする勇気を持つこと
元気な自分が今できることを探していこうと思います。


福島県三春町
春になると
梅、桃、桜の花が一斉に開きそれは美しいのだそうですね。
今年はどんな色で咲いてくれるのでしょうか・・・
北国の桜に想いを寄せて




『Ball Parkに住むウサギ』で書いた
2011年11月27日の記事です。


『なに言うてんねん』

読売新聞 2011.11.22 掲載記事より


《顔》
ロバート・マンゴールドさん(42)


被災地に現れた関西弁を操る外国人に、最初は戸惑う人も多かった。
それが今では
「ロバート、これ直して」と、あちこちから声がかかる。
これまで6回、計3か月現地に赴き、簡易浴場設置や民家の修理などに
父親譲りの大工の腕を振るった。
 

震災直後、個人から支援物資は受け取れないと避難所で断られ
「組織を作ろうと思った」
自宅のある京都に戻り、知人らに呼びかけ
<国際災害支援機構>を設立した。


1993年、6年間在籍した米海兵隊を辞めて来日した。
「20年前の岩国駐留時代にふれ合った、控えめで相手を立てる日本の人にひかれたんです」
被災地でも
他人を思いやる人に幾度出会ったことか。


「私より、もっと困った人を助けて」
散乱した漁具を一人で片づけていた80代の女性にはそう言われた。
ぐっときたが、
「なに言うてんねん」
と冗談ぽく返し、手を貸した。
厳しい冬は目前。
「被災者の心が折れないよう、支え続けたい」
寄付で買った瞬間湯沸かし器50台を届けに
近く7度目の被災地入りをする予定だ。
原文のまま (記事 国際部・吉田健一




「私より、もっと困った人を助けて」と言ったおばあちゃんの気持ち。
そして、その言葉に胸迫りながらも
「なに言うてんねん」
と、冗談っぽく返しながら手を貸したロバートさんの想い。
この記事を読んだとき、二人のその時の様子が目に浮かんできて
熱いものが込み上げました。


私自身、ロバートさんのようなこうした直接的な支援活動に参加したことはありません。
命を救うことを第一に考えなければいけなかった震災直後から8ヶ月が過ぎ
本格的な復興に向けてあちらこちらでさまざまな動きがありますが
医療・衛生・住宅・教育・経済・・すべてがリンクしそれはそれは難しいものです。


そんな中でそれぞれの立ち位置で出来ることもたくさんありますね。
少しでも復興の手助けになれればと
毎月1回小さな小さな集まりですがご近所の皆さんと協力して
チャリティバザーに参加しています。
皆さんの気持ちのこもった10円、100円・・・
合わせても恥ずかしいくらいに少額ですが収益金を
直接現地に向かわれる方の活動費に充てていただいています。



この先、何十年という単位で力を合わせていかなければならない復興に向けて
記事で紹介されているロバート・マンゴールドさんのように心温まる活動をされている方々
そして
日本全国には数え切れないくらいの被災地を応援する人々の存在があります。
もちろん海外でもたくさんの方が支援して下さっています。


かけがえのない尊い
大切なもの、想い出・・・


一瞬にして奪われてしまった悲しみは
どんなに時が経っても癒えることなどないに違いないけど
厳しい冬を少しでも暖かく過ごしていただきたいと心から願っています。

特技

『Ball Parkに住むウサギ』で書いた
2011年4月22日の記事です。


『特技』
といっても
たいした技ではなく、ちょっとした<プチ自慢>です♪


新聞(特にスポーツ紙)や雑誌によく載っている
【新刊紹介】のコーナー


あまり目に留められることがない記事のようでもあり
興味深く読む人は読む、というコーナーです。


私は結構好きで、今週はどんな本が出ているかなぁと楽しみにしています。


そして、そこには最後に必ず
“プレゼント”のお知らせがあります。
「著者のサイン入りで〜名様にこの本を差し上げます。」
という、あれです。


お金や高価な品物が当たるわけではないし、「本」ですからね。
読みたければ本屋さんへ行った方がはるかに早いというものです。


でもちょっとした遊び心で応募するのも楽しかったりします。
去年の秋頃から数回応募して、当選打率はなんと9割という高率を誇っております。


なぜでしょう?


★まず、大ベストセラー作家が書いたベストセラーになりそうな本は除外。


★なるべく当選人数の少ないものを選ぶ
3名とか5名が多いですが、10名までと決めています。
(当選人数が少ないと応募する人も少ない、と勝手に決めてます)


★何でもかんでもではなく、自分が本当に読みたい本をセレクト。


★そして、ここが大切ですが
「なぜこの本が読みたいかその理由とこのコーナーへの感想を書き添えて下さい」
という一文のある募集にのみ応募します。


こうした新刊紹介やブックレビューのコーナーに
わざわざハガキに手書きの文章を添えて応募する人って
ネット社会全盛の今の世の中ではあまりいないんじゃないかと思います。
まして3名とか5名では、最初から当らないと思う人が多いですよね。
そこが狙い目です。


目指す本が目に留まったとき
そこからは、日頃ブログで鍛えた文章力で(笑)
いかに自分がこの本を読みたいかということを書き綴ります。
本当に読みたいのですから気持ちも伝わりますよね。


さらに
いつも読んでいる新聞なら、どんなふうに読んでどこに興味を持っているか
雑誌なら、今号のどの記事が良かったか
それらを出来れば記事を書いた記者さんの名前を記入して感想を書いておきます。


ブログを書き始めて思うことですが、どんな記事であっても
「ここを読んでほしい、ここを感じてほしい」という想いは必ずありますね。
さりげなく書いているその部分に気付いていただけたりしたら本当に嬉しいものです。


だからハガキには、そんなふうなところを一つでいいから見つけて書くようにしています。


例えば3冊プレゼントで10人程度の応募があった時
感想も何も書いてなくて、ただ「欲しい」というだけのハガキと
なぜこの本が読みたいのかきちんと書いてあるハガキ
日頃こんなふうに記事を読んでくれているのかとちょっと嬉しいハガキでは
抽選とはいえ担当者が思わず「この人に!」と選んでくれることは想像つきますよね。


このような小さなコーナーにどの程度の応募ハガキが送られてくるのか
抽選方法は?など、はっきりしたことは分かりませんが
月1回ぐらいのノンビリペースで9回応募して8回当選という結果に
私の考え方は間違ってはいないかなと思っています。
(外れた1回が無性に悔しい私です!)



今回の当選本はタイトルなどはちょっとぼかしますが
将棋の羽生善治さんについて書かれた本です。


一流の棋士ともなれば過去の棋譜を覚えているのはもちろんのこと
対局時には30〜40、枝葉を含めれば300〜400手先を読まねばなりません。
名人戦などでは一局ごとに3キロは体重が減ると言われます。
物事の大局観、あるいは宇宙観ともいえるでしょうか。
野球とは一味違った面白さがある将棋の世界です。


応募ハガキを投函して約2週間後
自宅の郵便受けに少し厚めの封筒が雑誌社、新聞社名で入っているのを見つけた時
一日をとってもハッピーに過ごすことができます。


毎回、本の値段分のケーキを買ったり、別の本を購入したりしていましたが
今回の<1365円>
いつも行く図書館に置いてある震災支援の募金箱に入れさせていただきました。
ほんの小さな気持ちだけど、少しでも心が届くといいな〜